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幸あれ!

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10年、20年先の未来なんて、誰も予想できない。
私だって、10年前にこうなっていたいと思った自分とはかなり別のところにいたりする。「自分史」が流行った時期があったけれど、書くことがたくさんあった方がきっと面白いに違いない。

小学校3年の時からの親友が結婚した。いや、正確には、結婚に向けて手続きの途中、50%?というところらしい。
というのも、彼女の結婚相手はラオスの人だからで、ラオス人との国際結婚には、それはそれはしちめんどくさい手続きが必要らしいからである(実際、あまりのめんどうくささに結婚をやめるカップルもいるらしい!)。
最初は「本当に続くのかわからんけど、一度はしてみよう!」(笑)という意気込みで踏み切ったという打ち明け話に、「うん、そうね、まあ一度はしてみたら?」と答えた私も私だが、二人の絆は徐々に深まり、固まっているようで、私は本当に嬉しい。そして羨ましい。だって13才も年下の彼なんて! キャー!ブラボー!である(笑)。

彼女のHPのラオス日記に、昨年から少しづつその様子が更新されている。
実にあっけらかんとして、素直で、少々辛い時にも人生の面白いところをすくうのが得意な彼女の文体は和む。名エッセイストだといつも思う。
(特に、ラオスの食文化や死生観の、日本人との違いがなかなかに面白い。まったくえらく違う世界に嫁いだものである)

今日、新しい日記を読んで、彼女のお父さんの背広を今彼が着ている、という話に泣けた。他のおかしなエピソードに笑った後だったから、よけいにほろりと来た。
大阪万博の時に、彼女のお父さんは倒れ、それから70代で亡くなるまでの日々をほとんど自宅で寝たきりで過ごした。だから、その年以来、お父さんは背広を着ていない。
その背広を、お母さんが出してくれたという。

小学生のころ、家に遊びに行くと、お父さんが不自由な手でタイプライターを打っていらした姿があった。部屋を通りすがりにこんにちはーと小声で挨拶しながら、どんな風にしたらいいかわからず、子ども心に胸がぎゅっとした思い出がある。

40半ばにもなって、外国人と・・・それも、特にお金もない、そんな年下の若者と結婚しようとしている妙齢の?娘への、複雑な母心。長年、我が道を行く娘を見守り、陰日向になって助けてきたしっかりものの母上の、その微妙な心の変化を思うと、尚更じんとくる。

これからたくさんの手続き?やら上り坂やらを乗り越えなければならないだろうけど、もっともっと幸せになってほしいな。
私にとっても本当に大事な大事な友達だから、いつも、その選択を信じ、心から応援しています。

************
写真は、彼女の本「森と友だち 川と友だち」(草土文化社)。
サインに「Long Scienceこと・・・」「Cheap Cleanこと・・・」とあるのは、小中学生の時、一緒に英語にかぶれた?時期があり、自分の名前を英訳するとどうなるか?と、和英辞典を引いたりして、無理やりつけた英名です。
Longすなわち「長い=長井」 Scienceすなわち「理科=理佳」というわけです。面白いですねー、子どもってホントに!!
で、そんなことを、大人になってもやっている私たちです。ははは。
Commented by sakulatte at 2008-01-09 20:47
国際結婚は本当に色々手続きがあって大変だそうです。友人も半年くらいかかってたかな?しかも福岡から東京へ出て手続きすることもあったらしい。
お友達の手続きが順調に、そして新しい生活が順調にいきますように!

ちなみに私も中学の頃友人たちとペンネームつけて手紙などのやり取りしてました(笑)みんな一緒ですね。
Commented by rikakokoro at 2008-01-09 21:51
他人事だから面白いんですけど、本人たちには大変みたいです(笑)。ラオスの方では郡長や村長のサインもいるらしいし、友人は帰国した時に警察署で「無犯罪証明」というのを取ってました。
書類をさんざん翻訳したりしたおかげで、さらにラオス語が堪能になったみたいですけど。。。

そうそう、私も手紙魔でねえ。返事が待ちきれなくてもう一通出すような子でした(笑)。
Commented by YUKI-arch at 2008-01-10 20:52 x
僕は未来年表を40を過ぎた頃から
描くようになりました。
が、〆は決めてあります。
79歳です。
もう20年を切りそうですが、
10年区切りの未来年表なら許されることでしょう。
10年先などもちろんわかりません。
が、10年先にどうなりたいか、自分の意思だけははっきりしておきたいと思います。
Commented by rikakokoro at 2008-01-11 09:47
YUKIさん、こんにちは。
子どものころは、時間って永遠かと思うほどでしたね。
私は四十を過ぎてからようやく、人生はとても短いものなのだということを自覚するようになりました。今にして思えば、遅い!!って感じですが(笑)。
10年後にこうなっていたい、これをやり遂げていたいと思ったことには、半分も到達していません。
でも、やっぱりあきらめずに、今度こそ確かな十年後を目指したいと思っています。
Commented by mamasan at 2008-01-11 22:49 x
ちょっと間をあけていたら、そんなにおめでたいことが!
Yさんはこのお正月もラオスなのかなぁ?とご近所さんの
こととて、気にかけておりました。

13才年下・・・。まぁ素敵 ! (笑)
でも、元気はつらつなYさんなら肯けますね。(^^) 
Commented by rikakokoro at 2008-01-12 11:06
あはは・・・(^^;)。mamasan、ここで話したことがばれると怒られそうなので(時間の問題ではありますが)、まだ知らないふりしていて下さいまし(笑)。
二国を行き来する生活は前とちっとも変らないと思いますので、春には会えるはずですが。。。
by rikakokoro | 2008-01-08 21:33 | ひと | Comments(6)

長井理佳。童話作家で作詞家。仕事歴は以下のプロフィールのページにあります。


by RIkaNagai
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