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父のカメラ_1

なんとはなしにブログを続けて何年かたつが、ときどき訪れながら黙って見守ってくれている方が結構いるらしい。知りあいだけでなく、親戚の中にも・・・。
ほんとうにありがたく、うれしいことだ。
そもそもは、文章を書く練習のようなつもりで始めたのだけれど、今はそれだけでない楽しみになり、見えない心の糸がここで繋がっているような、あたたかな気持ちがある。
改めて、ここを訪れて下さる全ての方々に、感謝の気持ちを捧げます。

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さて、父は本当にたくさん写真を撮る人であった。
子どものころから現在に至るまで、病気と病院とは切っても切れない縁の人だったが、私が幼いころは比較的健康で、父にしてみればつかの間の平穏な日々だったのだろう。
記録を整理するのが大好きな父だから、アルバムの数も並ではない。ほぼ全部家族写真だ。

父の撮った写真をめくっていたら、庭が写っているものがずいぶんある。
父のカメラ_1_e0056237_11503196.jpg

2つ違いの従妹と。
目をつぶっている方が私(笑)。めずらしくカラー写真。
このころの庭は、建て増し前なのでもっと広く、相当鬱蒼としていたようだ。
今は大きな石や砂利が入って一見立派だが、私はこのころの自由な庭の方を愛しく思い出す。

父のカメラ_1_e0056237_1273516.jpg

ふふふ。これも上の従妹といっしょ。
何がいいって、縁側から飼い犬のコロが顔を出して一緒にはしゃいでいるのがいい。
父はこういうおどけが大好きだったし、シャッターチャンスを逃さなかった。
私の幼い時代は、大勢の人に囲まれて、本当に幸せだった。
母もまた病弱だったり、家のことで忙しかった分、まだ一人っ子だった私はその淋しさをたくさんの家族や親類の人たちに癒してもらっていたと思う。
by rikakokoro | 2007-03-21 12:16 | 父のカメラ | Comments(0)

長井理佳。童話作家で作詞家。仕事歴は以下のプロフィールのページにあります。


by RIkaNagai
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