童謡

母が歌好きであったためか、わたしは結構たくさんの童謡を知っていると思う。
家にレコードがあって、幼い頃はよく聴いていたのかも知れない。
聴くと浮かぶ場面というのもあって、例えば、伯母とお風呂にはいるといつも「ぼくのクレヨン」を歌ってくれたので、この歌は伯母とお風呂の思い出とセットになっている。
色とりどりが最後に宇宙の黒に吸いこまれていくような、わくわくする不思議とほのかな怖さが今でも感じられる。

最近のはよく知らないが、自分の子どもが幼稚園ぐらいまでは、こども番組も一緒に見ていたので、比較的新しいものも少しは記憶に残っている。
でも、ほんとに好きなのはやはり自分が子どものころから知っている歌だ。
いつも思い出すと言うわけではないけれど、時々ふっとうかびあがって懐かしくなる歌に、
「やまのワルツ」と「パチリコパチリンなんだろな」がある。やまの・・・は香山美子さん、パチリコ・・・はサトーハチローさんの作詞だ。
あのゆったりとしたねむくなるようなメロディがたまらない。
ことばも単純で優しくて、子どもにあったかい。

こうしてみると、「ゆりかご」「ふしぎなポケット」「おなかのへるうた」「アイスクリームのうた」など、詩人の書いた歌は、詩だけで見てもいい。きちんとできている。
時を越えていつまでも残るだけのことはある。
童謡は私の先生かもしれない。

余談だが・・・わたしはまどみちおさんの大ファンで、大昔、大胆にも自分の詩を添えてファンレターを送ったことがある!
なんと、まどさんは名も無い女子学生にお返事を下さった。とても律義で優しい方なのだ。
そこには、私の詩を読んだ感想と、「まだもうすこし勉強されたほうがいいと思います」という有り難いアドバイスが添えられていた。嬉しくて恥ずかしくて、ハハーッという感じだった。
現在100歳に近いまどさんは今もまだ詩集を出し続けている。
おじいさんになっても、その子どもらしさ(?)は色あせることがない。すごい。
見えないぐらい小さいものから、宇宙の果てまでうわーんとつながってゆく、不思議だなと思うこころ。知りたがる気持ち。

さて、皆さんのお好きな童謡はなんでしょう・・・?
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by rikakokoro | 2006-04-22 12:53 | | Comments(0)

長井理佳。童話作家で作詞家。仕事歴は以下のプロフィールのページにあります。


by RIkaNagai
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