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あのころの本だな

父が写真好きだったおかげで、アルバムはもう何冊もある。
押し入れの整理の途中で、「ちょっとアルバムでもみようかな」なんて思ったらもうたいへん。
それで2時間すわり込むはめになった・・・。

私は長女なので、世の中の常で妹の数倍は写真がある。
父は、何気ない風景を撮ってくれていて、それがとてもありがたい。
6さいのころの本だなの写真をみつけた。
あのころの本だな_e0056237_17205450.jpg

(写真をクリックすると、端まで全部見られます)
動物モノが多い・・・。図鑑オタクだったので、毎日見ていたと思う。
鳥類の図鑑の表紙の裏に、鳥のシルエットがたくさん載っていて、それを見て名前を言うことが出来た。今ははてさて・・・。

浜田廣介の童話集は、このあとはもうどんどんぼろぼろになって、背表紙がとれて、そして今はもうない。
中に載っていた、「みぞれきたかぜぼうずやま・・・」で始まる詩と、シジュウカラの詩を今でもほぼ暗唱できる。

童話はどれもだいたい記憶にありそうだが、「まあちゃんとこねこ」というのが気になる。「ミカちゃんのぼうけん」ってなんだったっけ!
うーん、なんとなくしか思い出せない。検索すればすぐ出てくるんだろうけど、ゆっくり記憶をたどってみよう。

サザエさん、も、たぶん全巻読破しているはず。時代背景がすごく昔なのに、自分の子どもたちも読み出すとけっこうはまる。あのマンガはすごい。

星の王子さま、はこのころはまだぜんぜんわからなかった。でもウワバミの絵だけはしっかり記憶に残った。一冊だけ大人びたあの本に、はかなげな金髪の男の子のさみしさがつまっているような感じがしていた。
本そのもののはだざわりみたいなもの。

一冊一冊、たしかに自分の細胞にきざまれている。
ポーラスともぐら・・・・くまのブウル・・・・。
みんな、わたしの幼なじみ。
Commented by at 2006-10-03 21:57 x
なんだか胸が熱くなる写真ですね。・・・懐かしい題名が並んでいます。

きっと誰にでもそんなふうに自分を育ててくれた本棚があるんだろうなあと気づかせてもらえる一枚ですね。
Commented by rikakokoro at 2006-10-04 09:36 x
はい。懐かしいですねー。この中にあるもので、今手元にあるものもありますが、相当古本になってます。
ページをめくると、自分がいかにモノを食べながら読む子どもだったかが良く分かります(笑)。
記憶が怪しい本は、近所の図書館にあるようなので読みに行って来ようと思います。
Commented by rikakokoro at 2006-10-09 01:59
数冊、記憶がおぼろげなものを図書館に行って探して来ました。
古い本だからか、表の棚にはなく、検索して在庫から出してもらって読みました。
「ミカちゃんのぼうけん」は寺村輝男作。
子象のミカちゃんの首にかけた袋に入ってるピーナッツを雀が食べに来るところ。そこが一番懐かしかった。
「まあちゃんと子ねこ」は、壷井栄作でした。そうだったんだー。
このころの童話は文章も一流だと改めて感動。何というか、やさしいのだが子供だましではないのです。
冒頭、子ねこをもらいたいまあちゃんが、お父さんと子どもらしい駆け引きをするところが一番好きで懐かしかった・・・。
「あのお話の、あそこのあの場面が忘れられない」って言われるのって、作者冥利に尽きるだろうなと思います。
Commented by となりのとまと at 2007-02-18 01:13 x
初めまして。「まあちゃんとこねこ」の本のことを、ある方のところでコメントしてから、気になって調べていたら、こちらにたどり着きました。壺井栄の作品だったのですね。小学生のころ、図書室で人気の本でした。
白くて左右の目の色がちがうネコの話でしたよね。
Commented by rikakokoro at 2007-02-18 21:28
となりのとまとさん、初めまして!
そこはかとない淋しさや悲しさの漂う童話は、返って子供の心に残りますね。
絵本や童話を読んで、さまざまな感情に共感しながら、深まって行くこともあるような気がします。
とまとさんも絵本や童話がお好きなのですね。
良かったらまた来て下さいね。
Commented by at 2007-02-20 08:41 x
となりのとまとさんの紹介でお邪魔しています。
この本棚は子どもたちが通っていた幼稚園の本棚みたいです。
星の王子さまは箱の入っている本ですよね。うちにもあります。
あおい目のこねこは二男が年中組のときに幼稚園で毎日少しずつ読んでもらっていた本です。家に帰ってその本のことをお話してくれるのが楽しみでした。
Commented by rikakokoro at 2007-02-20 11:27
ゆ、さん、初めまして!
本棚の評判が良くて嬉しいです。
今さらながら、本に恵まれていたことを親に感謝しています。
青い目のこねこ、はボロボロになったので、自分に子供が生まれてから新しいのを買いました。
その子たちももう大きくなってしまいましたが・・・。
青い目のこねこが、「いっちまったよ」って得意そうに言うところが大好きです。
ほらあなの中の謎の目玉とか、ドキドキしながら読みました。

あと、ねこの話で好きだったのは「いたずらこねこ」という絵本です。
隣の庭のカメさんと向かい合った子ねこが、後ずさりして最後に池に落っこちちゃう話。これはもう、ラストでページがめくれなくて(笑)。
by rikakokoro | 2006-10-03 17:40 | 父のカメラ | Comments(7)

長井理佳。童話作家で作詞家。仕事歴は以下のプロフィールのページにあります。


by RIkaNagai
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