お気に入りの片隅

さくら、柿、紅葉、ヤマボウシ…。落葉樹の多いうちの庭は、4〜5月からはみるみるうちに緑の屋根の下になる。
もともとシェードがちなのがさらにシェードになるのだが、そのおかげでなんとなく空気が良いような気がするし、夏も涼しいし、何よりもさまざまな濃さの緑が目に優しい。

それにしても成長の勢いがすごすぎて、1週間も放っておこうものならえらいことになる。
かといって、自分でできる範囲もたかが知れているのだけれど・・・。
このところは、植木屋さんは年に一度で良いかなと思い、生け垣も庭木も自分でチョキチョキやっている。
どことなく不揃いなのだけど、剪定が正しいのか間違っていたのか、やってみてわかることもある(つまり、やってみないとわからない、ということ…)。
自然風剪定の本を見て、わかったつもりになって、いざ生け垣の前に立つと、何が何やら。。。ということも。
それでも、草木と話をするのは楽しいものである。
わたしの性格上、ついつい放任してしまうので、今ひとつキリッとしない庭なのだが、それでも、近づいたりはなれたりしながら手入れをしている。
そして、毎日出ていると、お気に入りの一角というのが出てくる。
もちろん、植物はつねに動いているので、しばらくするとバランスが変わってしまう。でも、そのバランスを見ながら控えめにチョキチョキするのが楽しい。
もしかしたら、書くことよりも好きかもしれない…。
締め切り間近でも、つい庭に出て、そして戻ってこられない人になってしまう…。

今のわたしのお気に入りは、ここ。
e0056237_17471936.jpg
はじめはどこからか移植したのだったか、、、春先から勝手にどんどん増えたヘビイチゴたち。黄色い花も可愛かったけど、大きな赤い実がついてさらにかわいい。
子どもの頃、食べてみたことがあるけど、おいしくなかった。
e0056237_17435646.jpg
もともとあったヤツデの下に、二種類のギボウシを植えてみた。今年で二年目の株。
冬は地上から消えてしまうので、青々した姿は期間限定。芽が出てきた時はうれしかった。来年はもう少し大きな株になるかな?
ここはシダやドクダミもたくさん生えてくる。あっという間に背が高くなって覆い隠してしまうので、低くしたり、数を減らしたりして控えめにしていただいている。
タネから増えたミズヒキも毎年出て来る。葉っぱの模様がきれい。

地味すぎて自分だけにしかわからない一隅だけど、うーん、癒やされる。

毎年毎年、葉が茂り花が咲き、落葉となってふりつもり、微生物や虫たちに分解されて土を肥やし、
ヒキガエルやカナヘビ、ヤモリがちょろちょろし…。
そういう営みの中に、人間もいるんだと感じる。それ以上でも以下でもなく。
…いかん、またぼーっと時を過ごしてしまった…。
e0056237_18263342.jpg
木の上でみつけたカナヘビさん。どこで増えているのかなあ。

[PR]
Commented by LICCA at 2017-05-23 21:37 x
「黒ねこ亭」をはじめとするrikaさんの世界は 
ここから生まれているのですね~~♪
急に夏の日差しになった今日あたり、緑のトンネルの下で深呼吸。。。
いつもいろんな想像をしながら、写真越しに眺めさせていただいてます。わくわく。。
by rikakokoro | 2017-05-23 18:27 | Home | Comments(1)

長井理佳。童話作家で作詞家。仕事歴は以下のプロフィールのページにあります。


by RIkaNagai
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31