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どこかでだれかが

どこかでだれかが_e0056237_112365.jpg昨日の出来事。
近所のとあるお母さんと、先週の子どもたちの演奏はよかったねとか、そんなことを他愛なく話しながら歩いていると、彼女が言った。
「そういえば、ご自宅はご実家なんですね。うちの裏のSさんが、長井さんとこのお孫さんが脚立に乗って写真撮ってたわねって言ってました。」
えっ、お孫さんって、私のこと?
「はい。」
・・・私を「お孫さん」と言うということは、つまり私の祖父母を知っているということだ。
そりゃー私は社交好きな祖母の腰巾着であった。近所の茶飲み友達の家にくっついていって、お菓子をもらったり、そこの家の九官鳥や孫と遊んだりして可愛がられていた。
だが、それは小学校に上がるか上がらないかぐらいの話で、そもそも、当時のおばあちゃん仲間は今はどのぐらい健在なのか。
何しろ、祖母が亡くなったあと、生きていたら絶対参加したはずの、町内会の温泉旅行で火事があり、何人ものお友達が亡くなったのだ。
しかも、「Sさん」という名前を聞いても、さっぱり思い当たらない。
でも、向こうは私を知っているということだ。ぼうしをかぶって脚立に乗っていたへなちょこカメラマンを「長井さんちの孫」と認識できるんだもん。
いや、脚立にのって写真撮ってたの、私だけじゃなかったかも?!
(・・・・それはないな・・・(-_-)。)
おちおち馬鹿なことできやしない三代目なのであった。
してるけど。。。

それで別件を思い出した。
最近、巷ではエスニックな服が流行っている。インド、東南アジア、モンゴル・・・。
でも、私は昔からこの手の服が好きで、街角の安い小さな店で、インド綿とか更紗とか、そんなのをよく買って着ていた。
今の子たちみたいに特におしゃれに重ねるわけでもなく、ジーンズの上にぱっと着るみたいな気楽さで。
安い物をその場のひらめきで買うので、妙なデザインのもあって、妹からよく「そんなの似合うのお姉ちゃんぐらいだよ」とからかわれた。
去年だったか、地域の子ども祭りの手伝いをしていたとき、そこで会った「顔は見たことあるけど、誰だかわからないお母さん」から声をかけられた。
「○ちゃんのお母さんですよね!」
あ、はい!(だれだったかなー)
「何年か前の保護者会で、紫のTシャツ着てましたよね!」
え? む、紫・・・・。
「私あれが忘れられなくて! 何だか不思議な模様だな〜と思って近くに寄ってみたら、仏像がいっぱい描いてあって。こんなの似合う人ってそんなにいないなーと思って、後ろの席で関心しちゃって。あはははは!」
あ、あはははは!
・・・・・・。
たしかにあれは気に入ったシャツだった。色あせてくたびれるまで着ていたけど。。。
何年も覚えてるほど印象的だったなんて。
妹に話したらお腹を抱えて笑ってた。
で、妹が「こんなの着られるのお姉ちゃんぐらい」と言った服を出して、もう一度落ち着いて見てみた。上の写真なのだが、こんな妙なお日さまが、胸と裾と袖に全部で5つ。
・・・たしかに、変かも。
そういえば今年の夏は、なんとなく気後れして着なかった。
大人になったのかなあ。

どこかでだれかに、どんな風に知られているかわからない今日この頃です。
Commented by くるぶし at 2005-11-04 04:40 x
仏像がいっぱい描いてあって ← ぶわはははは!
Commented by Rika at 2005-11-04 18:06 x
そんなに印象的だったかなあ・・・ぶつぶつぶつ。。。

仏像がいっぱいって、お釈迦さまみたいのが線画で一面に描いてあるだけだったんですけど・・・って、十分か・・・。
by rikakokoro | 2005-11-03 12:03 | 日々 | Comments(2)

長井理佳。童話作家で作詞家。仕事歴は以下のプロフィールのページにあります。


by RIkaNagai
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