日曜日

吉祥寺美術館で写真展を見た。鈴木らかんとらかんスタジオ 展。
パステルのようなタッチの、やわらかなセピア色の輪郭がとても美しかった。
それから、ポートレイトがどれもよかった。写す人、写される人。気を許しながらの緊張が妙に生々しく、温度があって、「昔の写真」という気がしない。

野口英世のポートレイトには軽いショックを受けた。
カメラを見据える鋭い目。
伝記などに添えられている写真しか知らなかったが、そこにあったのは、野心や欲望もしっかり刻まれた、一筋縄の人生じゃない、一人の男の顔だった。
思わずしばらく立ち止まってしまった。

それから、今日の目的だった。くぼやまさとる氏の小さな個展へ(サイト:http://www2.wbs.ne.jp/~mgland/)。
今回はちょっとスペースが狭すぎてやりにくそうだったけれど、絵はますます生き生きとうごめいて、日々進化しているようだった。
私が写真の友人たちと11月に参加する「デザインフェスタ」の事をちょっと聞きたかったので、しばしコーヒータイムを頂いた。
デザインフェスタで使う、ついたてや台についてのアイデアを聞きたかったのだが、話はどんどん移って、虫の話に発展。
南伊豆の山の中に住むくぼやまさん。虫博士おじさんになることも計画しているらしい。
親子自然観察ツアーみたいなものかな。来た子どもたちに絵を描かせたり、パン焼き窯でパン焼いて食べさせたり、そんなこともどうかな?とか。
すごく面白いと思う。自分の根っこはちゃんと持ち続けながら、どんどん枠からはみ出して世界を広げる。
少しずつ若返っているようなくぼやまさんであった。

自分の行いや生み出すものが、少しでも人をしあわせにするものだったらどんなにいいだろう。それは自分が好きなこと、やりたいことじゃなくっちゃね。

人ごみを縫って駅へと歩きながら、今日はいいものたくさん拾ったようないい日だな、と思っていた。
[PR]
by rikakokoro | 2005-10-03 00:48 | ひと | Comments(0)

長井理佳。童話作家で作詞家。仕事歴は以下のプロフィールのページにあります。


by RIkaNagai
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30